胃癌
上部消化管グループでは秋山教授、小坂准教授を中心に、胃癌・食道癌をメインに手術・抗がん剤治療を行っています。手術適応にならない超高齢の患者さんの治療も積極的に行っています。また、傷口が小さく痛みの少ない腹腔鏡手術やロボット手術も積極的に取り入れております。
主な対象疾患
- 胃癌
- 食道癌
- 消化管間質性腫瘍(GIST)
①胃癌
・手術
早期胃癌を中心に、低侵襲手術(腹腔鏡・ロボット手術)を取り入れており、全手術数の約6割が低侵襲手術となっています。
また残せる胃は出来るだけ残し、機能温存手術を目指しています
- 胃中部に存在する早期胃癌に対しては幽門保存胃切除を施行することで胃の機能を温存し、ダンピング症状や体重減少を予防しています 幽門保存胃切除を受けた患者さんの手術2年後の体重減少は6.9%と、幽門側胃切除の患者さんの9.2%より体重減少は抑えられていました
- 近年増加傾向にある食道胃接合部癌や胃上部の早期胃癌に対しては噴門側胃切除、ダブルトラクト法再建を行っています。胃全摘術後2年後の体重減少が18.2%であったのに対し、噴門側胃切除では14.8%と術後の体重減少が少なくなります
・診療実績
- 消化管間質性腫瘍 (GIST)
・手術
消化管間質性腫瘍に対しても腹腔鏡を用いた低侵襲手術を積極的に行っています。
症例に応じて内視鏡を併用して切除を行っています(LECS:腹腔鏡内視鏡合同胃局所切除術)